【英ポンド円】FX為替通貨ペアの特徴と過去の値動き
ここではFX通貨ペアの特徴と過去の値動きを紹介しています。
今回紹介する通貨ペアは、英ポンド/円です。
■英ポンド/円の特徴
▼通貨の名称
通貨の表記はGBP/JPY
イギリスのポンドと日本の円を掛け合わせた通貨ペアである。
ポンド円、またはポン円と呼ばれる。
いまでは世界の基軸通貨は米ドルだが、米ドルの前(18世紀から第二次世界大戦)はポンドが世界の基軸通貨であった。
イギリス自体はユーロ加盟国ではあるが(脱退が決まったが)、通貨はユーロを導入せずに自国のポンドを続けてきた。
▼通貨の特徴
ポンドは非常に独自性の強い動きをする特徴がある。
一般的な常識が通用しないことも多く、上に下にと縦横無人に動きまわる暴れん坊な通貨といえる。
また、流通量をみても、取引量が米ドルやユーロに比べてみてもとても少なく、急変動が起こりやすく値動きも大きい。
1日に2~3円動くことも普通にあるので、ドル円やユーロ円と同じ感覚でやっていたら大火傷することになる。
ポンドは「殺人通貨」の異名を持つほど、その値動きが大きいと言われている。
■ポンド円が本気になった日
僕がポンド円で、いまでも鮮明に覚えているのが、
イギリスがEU離脱が国民投票で決まった2016年6月24日の値動きです。
イギリスがEUに残留か離脱かを国民投票で決めることになり、
大方の事前予想は楽観的で「なんだかんだで結局残留でしょ」という空気が流れていました。
僕もそう思っていました。
が、ふたを開けてみると、結果はまさかの離脱。
これにより相場はパニックになり、売りが売りを呼ぶ大暴落となりました。
結局この日のポンド円相場は、160円から135円まで1日で最大で25円も下落しました。
投票前日までは上昇しての一気落ちでしたから、もの凄い衝撃でした。
当時のブログ記事でも紹介しています。
過去1日で25円下落したヤバすぎる通貨ポンド イギリス与党の敗北で下落
■英ポンド/円の過去の値動き
次に、英ポンド/円の過去の値動きをチャートをみながら時系列で振り返ってみます。
2000年以降の英ポンド/円の値動き推移をみてみます。
2000年からは150~200円をじわじわと上昇していき、2003年から200円を超えて、
2007年7月には史上最高値の251.18を記録しました。
しかし、翌2008年にはリーマンショックもあり、
2009年1月に当時史上最安値の118.79円まで下落します。
わずか1年半の間に半値以下まで暴落する事態となったのでした。
安値更新後も戻りは限定的で、2年8ヶ月後の2011年9月には、ギリシャなどの欧州債務危機の影響で史上最安値の116.81円をつけました。
その後は上昇に転じて2015年には195.8円と200円目前まで値を戻しますが、
翌2016年にはイギリスの国民投票でEU離脱が決定しての暴落もあり124.7円まで下落しました。
2018年現在は150円付近での推移となっています。
■英ポンド/円通貨ペアのまとめ
とにかく英ポンド/円は値動きが多く、乱高下も多いので、適当な気持ちで触ると事故の元です。
1日の値動きが大きいので、デイトレードには向いていますが、非常にクセのある動きをするので、人によって向き不向きがあります。
間違ってもドル円と同じ感覚でやってもうまくいかないでしょう。
収支も荒れがちになるので、リスクが高い通貨ペアといえます。
ポンド/円は特に下落のスピードが速く、上手くいけば簡単に大きな利益をあげることができます。
一度でもそれを味わってしまうと、ポンド/円で得た会館が忘れられなくなるほど中毒性があります。
簡単に勝てるということは、簡単に負けることもあるので、初心者は触らない方がいいでしょう。
以上のことから、ポンド/円は、ハイリスク・ハイリターンなので、
相場を知り尽くした上級者向けの通貨ペアといえます。
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