【FX通貨ペア】トルコリラ円の特徴とトレード戦略
中東の新興国トルコと日本円を掛け合わせた通貨ペアがトルコリラ円です。
通貨記号はTRY/JPYです。
トルコリラ円の1番の特徴はなんといっても「高スワップ」です。
トルコの政策金利が2018年現在24%と破格の高水準ということもあり、このトルコリラ円がいま存在する
全通貨のなかで1番スワップポイントがもらえる通貨ペアとなっています。
レバレッジ25倍の国内FX業者でも、1万円あれば1万通貨保有することができて、
1日に受け取れる利子(スワップ)が100円以上です。
1万通貨を1年間保有するだけで4万円近くもらえます。
仮に100万通貨保有していれば1日に得られるスワップを1万円を超えるので、
完全放置のスワップだけで生活することも可能です。
すごいとしか言いようがないですよね。
このことからトルコリラ円の取引はロングでのエントリーが主流です。
しかし、うまい話には必ず裏があるもので、トルコリラ円の価格は下落の一途をたどっています。
トルコリラ円の過去の値動き
それではトルコリラ円の過去の値動きについてみていきます。
過去10年の最高値は2007年10月につけた99.67円です。
それが8年後の2015年1月には半分の52円台、2016年1月には40円、2017年1月には30円と
毎年10円間隔で下落しています。
そして、2018年8月にトルコショックが起こり、8月13日に15.55円の史上最安値を記録しました。
トルコリラの高いスワップポイントに惹かれてロングポジションでトレードしていた人(おそらくトルコリラはほぼすべての人はロングしていたと思います)
8月10日の大暴落をリアルタイムでチャートをみていましたが、飛ぶように落ちていき恐怖を感じたのを覚えています。
うひゃー pic.twitter.com/hfIjrllI0V
— ナッキ@FX(服役中…) (@nakki_fukugyo) 2018年8月10日
このトルコショックによって信じられないほどの大きな損失を被ることになりました。
なかには数千万単位で損失をだして退場した人も存在するようです。
2018年の変動は30円→15円と半分になりましたから
レバレッジ2倍以上でやっていた人はみんな退場してしまったでしょう。
スワップで毎日不労所得が手に入る手法は、為替の世界では数年に1度流行りますが、忘れたころにやってくる暴落で大損失を被り誰もやらなくなることを繰り返しています。
昔はドル円でもキャリートレードといって、1万通貨のロング100円もらえて、さらに上昇トレンドでもあったことから、ひたすらロングして放置すれば誰でも儲かるといわれ大流行しましたが、あのリーマンショックの大暴落で皆大損をだして退場しました。
「誰でも簡単に稼げる」という手法は相場の世界では幻であり、仮にいまはよくてもいずれ必ず通用しなくなるときが訪れます。
相場の世界で生きていくにはすべてのリスクを承知したうえで
「ずっと稼げる手法は存在しない」
ということを理解していなければなりません。
トルコリラ円に関してもこの10年間で100円から20円と5分の1になっていますから、ロングを保有し続けて勝っている人は誰もいないでしょう。
どこかでロスカットされたか、いまも含み損を抱えているのどちらかのはずです。
ただトルコリラは2018年8月に15.5円台の安値をつけたあとは反動で値を戻しており、2018年11月現在は21円台で推移しています。
個人投資家でロングしていた層が手放したので、ファンド投資家や下落が止まるのを待っていた層が買い戻しをはじめているとみることができます。
となると、トルコリラ円は底を打った可能性もあるわけで、いまが絶好の仕込み時なのかもしれません。
トルコリラ円は高スワップが1番の魅力の通貨ペアなので、レートは上がらなくても下がらないだけで十分利益がでることから、大きな下落の後が買い時であることは間違いないといえます。
トルコリラ円のトレード戦略
トルコリラ円をトレードするなら、やはり高スワップポイントの恩恵は大きいので
エントリーは「ロング」1択です。
しかし、いきなり(資産に対して)大きなロットを張ってしまうのは、また下落することも考えられるため非常に危険です。
そこで、僕が推奨するのが1度設定してしまえば自動で買い下がり上昇すれば自動で利食いしてくれる自動売買ツールの「トラリピ」です。
トラリピは相場が下落しているときは、少しずつポジションを増やしていき、上昇時には自動で利確してくれます。
利確後も自動で再注文をだしてくれるので初期設定さえしてしまえば、あとは何もすることがありません。
完全自動で下落しているときはスワップを受け取りながらコツコツと利益を増やして、上昇時に為替差益を刈り取ることができます。
買い下がる間隔を狭くすれば、それこそ相場が動けば動くほど決済も多くなり利益になります。
いまなら21円から20銭単位くらいずつ買い下がるくらいがいいと思います。
トラリピ口座はコチラ↓から開設できます。
トラリピはいままで手数料が高いことが唯一のネックでしたが、今後の注文分はすべて手数料無償になっているので大変お得となっています。
トラリピをやるうえでの注意点としては、必ず資産に余裕を持った設定にすることです。
理想はレートが1円になっても破産しない設定にすることです。それくらい安全をみてトラリピを始めれば、
いつか必ずプラスになる日がきます。
資金効率は短期トレードと比べれば落ちますが、デイトレードで負けているのであれば、確実に資産を増やすことのできるトラリピで運用するのもありでしょう。
まとめ
トルコリラ円は不安定な新興国通貨ということもあり、急な下落が起こりやすいので高スワップにつられて、レバレッジをかけてロングをすると、ロスカットされる可能性が高まります。
基本的には下がったら買いで入り、上がったら売るを繰り返すのがいいでしょう。
含み損がでてもスワップをもらいながら、ひたすら上がるのを待つのであれば、絶対にレバレッジはかけないで長い目で運用するようにしましょう。
デイトレには不向きで、長期投資用の通貨ペアといえます。
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