北朝鮮ミサイル発射失敗でドル円は上昇か?ミサイル発射は来週もあるのか?
北朝鮮問題で戦争の可能性も
為替相場は4月14日(金)に国際情勢の緊迫が増す中、ドル円は終値108.6円と2017年の最安値を記録しました。
現在進行中の地政学リスクの一つに4月15日(土)が北朝鮮の故金日成主席生誕105周年ということで、なにかしらミサイル発射か新たな核実験が行われるとの見方がありました。
これに対してアメリカが強くけん制する姿勢をみせたことから、北朝鮮も挑発や威嚇をし返して、一触即発の様相となっていました。
最悪の事態としては、北朝鮮が対外国にミサイルを発射して実害発生、それに対してアメリカが反撃して戦争突入ということが考えられます。
そうなれば経済や為替に与える影響は計り知れません。
実は昨日と今日という日は、歴史に刻む日になった可能性もあるのです。
4月15日(土)の北朝鮮祝賀会の様子
4月15日は北朝鮮にとってもっとも大事な日のようです。
金日成(キムイルソン)国家主席の誕生日ということで盛大に祝賀会が開かれます。
今年もいつものように軍事パレードがあったようです。
その場で新型ミサイルがいくつか初公開されたようで、軍事力をアピールする場にしたかったようです。
北朝鮮はお祝い事があるとミサイルをぶっ放す習慣があるので、ミサイルの発射が警戒されていましたが、結局この日は発射の情報は入ってきませんでした。
アメリカのけん制にビビってしまったのか、軍事パレードと新型ミサイルの公開だけでした。
いつものように威勢だけの見掛け倒しかと思われました。
4月16日(日)ミサイル発射
15日にはミサイル関連で特に動きはありませんでした。
何もしないと思いましたが、翌日16日(日)午前6時過ぎにミサイルが発射されました。
おそらく中距離弾道ミサイルで、日本海かどこかの海に落とす予定だったと思いますが、発射後60キロ足らずで爆発して失敗したと伝えられています。
このミサイル発射が失敗に終わったことで、アメリカが反撃攻撃することはないと思います。
そのため17日(月)の為替相場に与える影響は限定的でしょう。
ドル円は先週だけで2円以上下落していますので、むしろ110円付近まで少し戻すかもしれません。
4月25日までにもう1発発射する?
今回は失敗に終わりましたが、実は北朝鮮は4月25日(火)に朝鮮人民軍創建85周年を迎えます。
ここまで祝賀ムードは続くようですので、軍事力をアピールすることや、自分を強さを誇示したい目的で何かする可能性があるようです。
おそらく、またミサイル発射か核実験でしょうが、万一アメリカの逆鱗に触れるようなことがあれば、トランプは攻撃を強行しかねませんので、まだ為替相場も警戒態勢が続きそうです。
僕ら個人投資家にとっては、大きな変動に巻き込まれないように、「ストップを入れること」と、「週末にポジションを持ち越さないこと」を徹底しましょう。
大きく動くときは大きく稼ぐチャンスでもありますので、焦らずに状況によっては、勝負を仕掛けることもしていきたいと思います。
最近のコメント