【チャート付き】アメリカ雇用統計結果(2019年10月発表)
▼2019年10月発表の米雇用統計▼
●発表日時(日本時間)
2019年10月4日(金)21:30
予想 14.5万人
結果 13.6万人(予想より下×)
●失業率
予想 3.7%
結果 3.5%(予想よりかなり○)
●平均時給(前月比)
予想 0.3%増
結果 0.0%増(予想より下×)
●平均時給(前年同月比)
予想 3.2%増
結果 2.9%増(予想より下×)
まず、非農業部門の雇用者数が事前予想を下回りました。
業種別でみると、「製造業」が減少、ネット通販の拡大の影響により「小売業」が8ヶ月連続で減少となりました。
一方、サービス業は「ヘルスケア」や「専門職」などが堅調となっています。
そして、今回の発表で1番の注目ポイントは、失業率ですね。
今回発表された失業率は、3.5%となり、1969年12月以来50年振りの低水準となりました。
ただ、平均時給は伸びが鈍化する結果となり、賃金の伸び悩み、物価上昇圧力が弱まったことが確認されました。
9月のアメリカの景気の指標は冴えない結果が続きました。
- ISM製造業景気指数 47.8(前月比-1.3)
- ISM非製造業景気指数 52.6(前月比-3.8)
- ADP全米雇用報告 13.5万人(前月比-2.2万人)
ダウ株価は好調推移していますが、これらの景気の各指標は悪化してきていますので、これから年末にかけて米景気減速の可能性もあるかもしれませんね。
ドル円の動き
次に雇用統計の結果をうけてドル円がどう反応したのかみていきましょう。
<ドル円の値動き>
○発表前 106.75円
○発表後 106.64円(-11pips)
発表直後は11pips下げましたが、その後一瞬で上に吹き上がる珍しい展開でした。
発表前後のドル円は106.75→106.64→106.89と乱高下しました。
その後は上にも抜けきらずに、元の水準よりも少し上で細かく推移しました。
そのまま大きな動きはでずに106.902円で週末クローズを迎えました。
ユーロドルの動き
次にユーロドルの値動きをみてみましょう。
<ユーロドルの値動き>
○発表前 1.0976ドル
○発表後 1.0990ドル(+14pips)
発表直後のユーロドルは14pips上昇する結果となりました。
ドル円とユーロドルは逆に動く相関がありますので、この動きは基本通りですね。
その後のユーロドル値動きはドル円と同じで、すぐに全戻しして下値を試しにいき、下にも抜けきらずに発表前の水準で細かく上下する動きとなりました。
そして、大きな値動きがでないまま1.09781ドルで週末クローズとなりました。
まとめ
2019年10月発表の米雇用統計は、雇用者数は悪く、失業率は良いというネジレの結果でした。
よって、発表後は上下の攻防が決着することはなく、方向感のでない結果となりました。
というわけで、今月も動きませんでした。
<過去の雇用統計の結果まとめはコチラ>
2019年・2018年アメリカ雇用統計 日程スケジュールと速報結果まとめ
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