【チャート付き】アメリカ雇用統計結果(2019年3月発表)
▼2019年3月発表の米雇用統計▼
●発表日時(日本時間)
2019年3月8日(金)22:30
予想 18.0万人
結果 2.0万人(予想より大幅に下)
●失業率
予想 3.9%
結果 3.9%(予想どおり)
●平均時給(前月比)
予想 0.3%増
結果 0.4%増(予想より上)
●平均時給(前年同月比)
予想 3.3%増
結果 3.4%増(予想より上)
今月は非農業部門雇用者数が事前予想を大きく下回る結果となりました。
もともと、先月良かった反動で悪くなる予想でしたが、大雪などの影響でその事前予想よりも、はるかに悪い結果となりました。
これは2017年9月(1.8万人)以来の低い伸びです。
中国経済や欧州経済の減速がみえるなか、アメリカ経済も悪化するのかといえばそうではないようで、その証拠に最近重要視されている平均時給の伸びが顕著です。
1年前と比べて3.4%も平均時給が伸びていることもあり、まだアメリカ経済は拡大傾向とみられています。
しかし、雇用者数の大幅な悪化が目立ち、ドル円の初動の動きは下となりました。
ドル円の動き
<発表直後>
ドル円の初動は下
発表前 111.11円
発表後 110.79円(-32pips)
<発表30分後>
そのまま下抜けはせずに、半分程度戻して次の方向を探る展開となる。
<発表2時間後>
じわじわと上昇して発表前水準まで戻す。
<終了まで>
底固く推移して発表前水準を維持したまま111.15円台で終了となった。
ユーロドルの動き
<発表直後>
ユーロドルの初動は上
発表前 1.1121ドル
発表後 1.1240ドル(+19pips)
<発表30分後>
発表後すぐに元の水準まで戻して小さく上下する展開に。
<発表2時間後>
下値を切り上げながら緩やかに発表後水準まで上昇。
<終了まで>
上抜けすることはなく、少し値を下げて1.1233ドルで終了となった。
まとめ
今月は雇用者数の伸びが近年まれにみる悪い数字でしたが、相場への影響は少なかったですね。
一昔ならこれくらい悪化すればドル円でも1円程度は動いていたはずですが、いまは雇用統計ではほとんど動かなくなりましたね。
雇用統計はお祭りという認識も少し変えていく時期にきているのでしょうか?
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