【チャート付き】アメリカ雇用統計結果(2019年7月発表)
▼2019年7月発表の米雇用統計▼
●発表日時(日本時間)
2019年7月5日(金)21:30
予想 16.0万人
結果 22.4万人(予想より大幅に上○)
●失業率
予想 3.6%
結果 3.7%(予想より下×)
●平均時給(前月比)
予想 0.3%増
結果 0.2%増(予想より下×)
●平均時給(前年同月比)
予想 3.2%増
結果 3.1%増(予想より下×)
今月の雇用統計の結果は、非農業者数が事前予想を大幅に上回る結果となりました。
ヘルスケア(医療)が5万人増、運輸・倉庫が2.4万人増、また国勢調査の準備のため政府職員が3.3万人増となったことが要因です。
失業率は、前月から0.1%悪化しましたが、依然として歴史的な低水準を維持している状況です。
アメリカ経済は引き続き堅調ということが分かります。
注目は今月末のFOMCでの「利下げがあるか」どうかです。
今回の好結果をうけて、一部の識者の中は、この後の指標次第では「今月末の利下げは見送り」の声もでてきました。
しかし、本命はやはり利下げです。
アメリカ経済は堅調でも、中国との通商関係の不確実性、製造業の減速、物価上昇の鈍さから、「予防的に利下げ」する見方が優勢なっています。
繰り返しになりますが、今月末のFOMCで利下げが行われるかどうかが、今後の注目ポイントです。
ドル円の動き
<発表直後>
ドル円の初動は上
発表前 108.10円
発表後 108.32円(+22pips)
<発表30分後>
発表後もさらに高値を更新して強く上昇していく展開に。
<終了まで>
最高108.6円台まで上昇して一服。
高値水準をキープしたまま108.49円で終了となった。
さすがに一晩中上昇することはなかった・・・。
ユーロドルの動き
<発表直後>
ユーロドルの初動は下
発表前 1.1269ドル
発表後 1.1246ドル(-23pips)
<発表30分後>
5分で半値戻してもみ合った後に下落再開。
安値を更新していく展開に。
<終了まで>
1.1207ドルまで安値をつけて下落は一服。
0時以降は緩やかに値を戻しながら1.1227ドルで終了となった。
今月の総括
発表前日にNYダウが史上最高値を更新しましたが、その勢いのまま雇用統計も良結果でした。
発表当日は日中からドル円は底堅く推移して不自然な上昇基調でしたが、案の定いい結果となりました。
サプライズが起これば一気に下げていたと思いますが、今月は無難な結果でしょうか。
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