【チャート付き】アメリカ雇用統計結果まとめ(2020年4月発表)
ナッキです。
(nakki_fukugyo)
このページでは2020年4月に発表されたアメリカの3月分雇用統計の結果をまとめています。
雇用統計の結果をうけて「ドル円」と「ユーロドル」がどのように動いたのかチャートを付けて記事にしています。
また、こちらから過去の雇用統計の結果もすべてみられるようになっています。
過去の結果が知りたい方はチェックしてみてください。
アメリカ雇用統計速報結果(2020年4月発表)
●発表日時(日本時間)
2020年4月3日(金)21:30
予想 -10.0万人
結果 -71.0万人(予想より大幅に×)
●失業率
予想 3.8%
結果 4.4%(予想より大幅に×)
●平均時給(前月比)
予想 0.2%増
結果 0.4%増(予想より○)
●平均時給(前年同月比)
予想 3.0%増
結果 3.1%増(予想より○)
2020年4月発表の雇用統計の結果は、米国内での新型コロナウイルス大流行により非農業部門雇用者数が-71.0万人と大幅なマイナス数字となった。
雇用者数がマイナスになるのは2010年9月の金融危機以来、9年半振り。
業種別ではサービス業のほとんどがマイナスで、特に外食業では-41.7万人となり、2年分の上昇分を失った。
失業率も、4.4%と大幅に悪化し、2017年7月以来の水準となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響をモロに受けた格好となったが、
実は今回の統計は3月14日までの集計となる。
3月15日以降には失業保険の申請数が1000万人に達する勢いで、来月の数字はさらに悪化することが確実な状況である。
アメリカのエコノミストによれば、来月の雇用統計は雇用者数-700万人、失業率10%近くになるとの見方もでている。
雇用統計後のドル円の動き
<ドル円の値動き>
○発表前 108.45円
○発表後 108.27円(-18pips)
発表数字が事前予想を大幅に下回ったことにより、発表後のドル円は下落した。
しかし、数字のインパクトの割に下落幅は少ない結果でこの数字自体に驚きは少なかったと思われる。
<発表1時間後>
発表直後は瞬間的に下落したがすぐに、元の水準に戻す。
方向感がでないダラダラとした展開になる。
<終了まで>
その後も方向感、値動きがでないまま時間が過ぎていき、発表前の水準の108.45円で終了となった。
雇用統計後のユーロドルの動き
<ユーロドルの値動き>
○発表前 1.1800ドル
○発表後 1.1804ドル(+4pips)
大幅悪化の雇用統計を受けてユーロドルはほとんど動きがなかった。
本当に指標があったのかを疑うくらい反応がなかった。
<発表1時間後>
発表1時間後も変わらず動意ない状態が続く。
<終了まで>
結局最後まで動きがでることなく発表前水準の1.0805ドルで終了となった。
2020年4月発表アメリカ雇用統計のまとめ
新型コロナウイルスの感染拡大をモロに食らった歴史的な雇用統計だった。
ただ、発表数字の悪化のインパクトにくらべて、為替の値動きは驚くほど無反応で、この結果はすでに市場は織り込みだったといえる。
市場の興味は来月以降の数字や、今後いつまで数字の停滞が進むのかに向いているのだろう。
来月の発表数字がどこまで落ち込むことになるのか、大変注目である。
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