アメリカ雇用統計とFOMC日程と予想(2017年3月)
為替相場に大きな影響を与える重要なイベントとして、
「アメリカ雇用統計」と「FOMC」があります。
それぞれの2017年3月の日程を確認しておきましょう。
▼アメリカ雇用統計 発表日時
日本時間 2017年3月10日(金)22:30
今月はいつもと違い2週目の金曜日に発表します。
発表直後はレートが乱高下して一気に値が飛ぶことがありますので要注意です。
▼アメリカFOMC 日程
日本時間 2017年3月15日(水)~16日(木)
FRB議長イエレンの会見も予定されています。
いつも通りならば、おそらく日本時間16日(木)のAM4:00頃に会見が行われますので、急激なレート変動に注意が必要です。
→3/14追記:16日(木)AM3:00に政策金利の発表、3:30からイエレン議長の会見が行われる予定です。
今回の3月のFOMCでは「利上げに踏み切る」との見方が強まっています。
3月1日にFRB理事の一人、ラエル・ブレイナード氏は講演で、
「物価上昇率は目標に達しつつあり、追加利上げが早期に適切となるだろう」と述べています。
実はこの人は追加利上げに慎重派とされてきた人でした。
その慎重派の人が利上げを容認する発言をしたことから、今回利上げに踏み切る見方が強まったということです。
ちなみに、シカゴ・マーカンタイル取引所が算出したデータによると、
3月の利上げの確率は66%だそうです。
アメリカ利上げで相場はどう動く?
仮にこのまま順当に3月の雇用統計の結果がよくて、予想通り3月に利上げが行われれば、おそらくドル円は上昇するでしょう。
なかなか越えられない(2月は一度も越えていない)115円を越えて120円を目指すことになるでしょう。
いまアメリカ株価が連日史上最高値更新の絶賛フィーバー中です。
つられて、日経平均も19500円で20000円も間近な状態です。
為替(ドル円)だけが上がっていない異常な状態です。
トランプ大統領による「日本は通貨安に誘導している」とたびたび牽制するような発言を繰り返している為、投資家や相場が慎重になっているからです。
ただ、やはりセオリー通りに考えれば、株価上昇と為替上昇は連動すると思いますし、「アメリカファースト」でアメリカの株価があがったあとは、次はアメリカの通貨(ドル)が上昇する番なのです。
トランプにセオリーは通じるのか?
しかし、トランプ政権は予測不能といわれていますので、絶対にドルが上昇するとは言い切れません。
雇用統計が悪い結果で、利上げが見送られれば、ドル円は下落するでしょうし、
アメリカ株価の好調がいつまで続くかもわかりません。
いくら予想しても「絶対」はありませんので、僕ら個人投資家がおこなうべきことは、さまざまな動きを想定して、いざ動いたときにどう対応するかあらかじめ準備しておくことです。
方向感のない相場が昨年末から続いていますので、
そろそろ大きく動き出すときかもしれません。
充分に注意して、勝てるチャンスを逃さないようにしたいものですね。
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