マグレで勝っている初心者から株を勧められた話。他人に勧める人は投資の本当の怖さを知らないと思う
唐突ですが、あなたはFXをしていることを他人に話しますか?
そしてFXを他人にも勧めますか?
というのも、先日、知人がやたらと僕に「株」をやったほうが良いと勧めてきたことがありました。
話を聞くと、その人は5年前から株取引をはじめて、100万円の元手が500万円になっているとのことでした。
どんな取引をしているのかを尋ねると、株主優待目当ていろんな銘柄を買っているとのことでした。
それを聞いた僕が思ったことは、優待目的ならそんなに頻繁に売買していないだろうから、
有名な銘柄や株主優待が魅力的な銘柄を買って放置しているのだろうと思いました。
それなら時期的に考えても、アベノミクスの上昇トレンドにうまく乗れて利益がでている状態なはずです。
この人は、おそらく単に運が良かっただけです。
始めた時期がたまたま底で、これまで相場が上昇しているので利益が出ているだけでしょう。
いわゆるビグナーズラックですね。
たまたま上手くいっただけで、他人にも簡単に勝てるからはじめたほうが良いと勧めているのです。
この人は大きな失敗をしたことがないから、他人に勧められるのでしょう。
本当に投資の怖さを知っている人は、安易に他人に勧めることなどできないと思います。
(投資を勧めることで自分にリターンがある場合は別ですが)
ただ、この人のすごいところは、普通だったら100万が500万になったら、さらに利益を大きくしようと欲がでるものなのですが、得た利益のなかで、いままで通り優待目的の買いを続けているようです。
この人は普段の生活をみても節約大好きな「ケチ」な人なので、損をしないように慎重に取引を続けています。
この人はいまのところ大きくプラスなので、FXでいまのところ負けている僕には何も言えません。
しかし、ひとつ言いたいこととしては、
「勝っているうちだからルールを守ることができている」ということです。
誰でも不調期間はやってきます。
この人の場合も、「買い」しかしていないのですから、リーマンショックのような大きな下落がきたときには、必ず損をだすことになります。
そのときに、含み損を損切りできるのか?
損切りしたあとに、すぐに取り返そうとアツくならないか?
勝っているときは冷静でいられても、いざ負けが続くと人は冷静でいられなくなります。
負け続けたときにこそ、この人の本当の真価が問われると思います。
僕が人にFXを勧めない理由
僕は他人にはFXをしていることは、ほとんど言わないし、勧めたりもしません。
なぜならFXが危険な投資だからです。
よくある勧誘文句の「誰でも簡単に勝てる」とか「主婦でもできる」などというものは嘘です。
FXはそんなに簡単には勝てませんし、一度の失敗で全資産を失ってしまうこともあるくらい怖いものです。
毎日の取引を記録しているこのブログを読んでいただければわかると思いますが、
勝つためには強靭な精神力が必要です。
しかも仮に勝ったとしても、年間20万以上勝ったら利益の20%の税金が発生しますので、
毎年確実に勝てるレベルでなければやっても結局マイナスになります。
他にも、レートが気になって仕事に集中できなかったり、夜もレートが気になってぐっすりと眠れなくなったりと実生活にもさまざまな弊害が発生します。
負けが続くと、イライラして落ち着かなくなります。
このようにFXには負の要素が大きすぎるのです。
ITの発達により、スマホひとつでどこでも取引できるようになったおかげで、
より一層自制心が必要になってきています。
逆に一度勝てるようにさえなれば、何百万円でも何千万円でもスマホひとつで手に入れられるので、こんなにおいしい商材はないと思いますが、そこに到達するまでの道のりが険しいです。
安易な気持ちで始めてうまくいくほど甘い世界ではありません。
失敗してやめていく人がほとんどです。
以上の理由から、僕は自分からやる気になっている人以外、FXは勧めないですね。
FXはすべて自己責任で行うべきです。
最近のコメント